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基準地価-由利本荘・にかほエリア令和3年度(2021)

2021年7月1日現在の基準地価が9/21日に発表されました。ついに下げ止まりましたね。

西目町若松町、下げ止まりましたね!嬉しいです!
今年はウッドショックの影響でプチ駆け込み需要があり、人気エリアの底地が不足する状況になっています。

秋田全体でみると全体で1.6%の下落です。やはりコロナの影響は避けがたく、飲食店のある繁華街や観光地は厳しい状況が続いています。

由利本荘市も全体的には下落傾向にあることは変わりないのですが、旧本荘市中心は今年も値上がりしました。2極化の傾向は変わりありません。

西目も旧本荘市中心のような値段上昇・現状維持のエリアになれると良いなあと思っております。
それでは、令和3年の由利本荘・にかほエリアの基準地価をご紹介いたします。

目次

基準地価とは?

土地の取引価格を決める際の指標になるもののひとつに 基準地価 があります。

国土利用計画法に基づき、各都道府県が毎年7月1日現在の基準地の1㎡あたりの地価を調査国土交通省がまとめて9月中旬に発表する地価のことで、秋田県では例年9月20日前後に発表されています。

この地域ならこの値段で売れるという価格でしょうか?

実際は細かい条件があるので「絶対この価格でいける」とは言えません

とはいえ、指標価格なので価格を決めるときの参考になります。

基準地価はあくまで指標なので、高くなることも安くなることもあります。
実際の売価は土地の大きさや前面道路の太さ、色々な状況が複雑に絡み合って決まります。
また、公示価格や課税標準価格も、あくまで土地の価格を決める指標にすぎません。

同じ町内でも人気のあるエリアとないエリアで違いますし、前面道路の幅や角地か否かでかなり値段は変わってきます。
また、近年の傾向として、土地1枚にかけられる金額の上限を決めているお客様が多く、そのため、大きい土地は坪単価が安くなる傾向にあります。
土地を2区画に分けることができれば別なのですが、間口の問題で分けるのが難しい場合は、「二倍の大きさだから二倍の値段で売れる」ことはまれです。

私たち不動産屋も、実際に物件を見てみなければ確実な査定は出来ないものもあります。
「相場はこのくらいなんだな」という判断材料の一つとして捉えていただければ幸いです。
実際の査定は不動産屋にお任せください。

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土地総合情報システムについて

基準地価を調べるにはこんなサイトがあります。

土地総合情報システム:画面キャプチャ

不動産の取引価格、地価公示価格・都道府県地価調査の基準地価を検索できる国交省のwebサイトです。

過去数年分の情報が検索できます。
公示価格・基準地価のほか、地域の土地が、現実にどれくらいの価格で取引されたかの調査が出来ます。

以下に市内の各基準点の項目をまとめてみました。
また、前年価格を併記し、前年比と坪単価の計算もまとめてあります。

令和3年(2021年)基準地価

由利本荘市基準地価(住宅地)-令和3年(2021年)

基準地平米地価(円)前年価格(円)前年比(%)坪単価(円)
桜小路42-531,30030,9001.29103,290
大鍬町34-1529,50029,2001.0397,350
一番堰252-428,60028,0001.0694,380
石脇字田尻野36-9923,30023,400▲ 0.4376,890
川口字八幡前19-1525,80026,000▲0.7785,140
中田代字板井沢243-13,2003,300▲3.0310,560
矢島町川辺字道端25-2外3,3303,420▲2.6310,989
矢島町城内字水上81-16,6706,840▲2.4922,011
岩谷町字十二柳113-78,2008,450▲2.9627,060
岩城内道川字内道川386,6006,800▲2.9421,780
岩城亀田亀田町字新町196,7506,900▲2.1722,275
岩城二古字横砂子58-1078,2008,300▲1.2027,060
前郷字古堀122外6,3006,460▲2.4820,790
川西字奉行免1433,6003,690▲2.4411,880
西目町沼田字新道下2-21212,20012,2000.0040,260
岩谷町字松山8810,40010,600▲1.8934,320
西目町海士剝字御月森1-86,8507,000▲2.1422,605
西目町西目字井岡213-14,4004,500▲2.2214,520
鳥海町上笹子字町44,0504,180▲3.1113,365
鳥海町伏見字久保12-25,7205,900▲3.0518,876
東由利老方字西ノ浜214,2304,350▲2.7613,959
東由利宿字宮ノ下17-53,6503,750▲2.6712,045
※変動率= (当年の基準地価-前年の基準地価) ÷前年の基準地価×100
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3

出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「由利本荘市」令和2年・3年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。

由利本荘市基準地価(商業地)-令和3年(2021年)

基準地平米地価(円)前年価格(円)前年比(%)坪単価(円)
大門50番30,70030,7000.00101,310
水林320番1外27,50027,700▲0.7290,750
川口字八幡前248番326,20026,400▲0.7686,460
岩谷町字日渡228番110,00010,300▲2.9133,000
岩城内道川字井戸ノ沢85番89,2009,500▲3.1630,360
石脇字田尻野30番2028,00028,000 0.00 92,400
※変動率= (当年の基準地価-前年の基準地価) ÷前年の基準地価×100
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3

出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「由利本荘市」令和2年・3年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。

にかほ市基準地価(住宅地)-令和3年(2021年)

基準地平米地価(円)前年価格(円)前年比(%)坪単価(円)
平沢字家ノ後48番714,30014,600▲2.0547,190
平沢字石橋6番719,10019,300▲1.0463,030
平沢字前谷地97番912,80013,100▲2.2942,240
金浦字南金浦39番110,30010,500▲1.9033,990
金浦字十二林160番2511,50011,600▲0.8637,950
象潟町字一丁目塩越216番313,20013,500▲2.2243,560
象潟町字鳥の海2番4010,90011,100▲0.9135,970
※変動率= (当年の基準地価-前年の基準地価) ÷前年の基準地価×100
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3

出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「にかほ市」 令和2年・3年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。

にかほ市基準地価(商業地・工業地)-令和3年(2021年)

基準地平米地価(円)前年価格(円)前年比(%)坪単価(円)
金浦字十二林192番4他14813,30013,600▲2.2143,890
平沢字坪貝49番4他14,10014,500▲2.7646,530
平沢字井戸尻80他4,1004,1000.0013,530
※変動率= (当年の基準地価-前年の基準地価) ÷前年の基準地価×100
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3

出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「にかほ市」 令和2年・3年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。

参考:過去の公示価格・基準地価

過去基準地価 (3年分)

過去公示価格 (3年分)

まとめ:由利本荘市の不動産価格のこれから

ずっとずっと感じていた傾向がついに西目町でも数字になって表れてきた、そんな印象があります。
潟端・若松町エリアは在庫減少に伴う価格の現状維持・微増があり、逆に中心部から遠い海沿い・山沿いは需要減に伴う在庫のだぶつき、価格の下落の傾向があります。

潟端も若松町も、今年はウッドショック前の駆け込み需要で売れましたからねー。

由利本荘・にかほは工業が強めなこともあり、住宅地に関してはコロナの影響はほぼなく、ウッドショックによる需要増が目立つ結果となりました。

中古住宅の需要も強めです。
昭和56年6月以降築で傷みの少ない物件であれば、比較的早めに動くんじゃないでしょうか。
この春からまた廃棄物処理の基準が厳しくなったこともあり、解体費の増加は予想されます。
使う予定がないのであれば、住宅も土地も、需要のあるうちに売却するのは良いことだと思います。

また、移住希望の増加に伴い、賃貸の需要も増しています。

サンタクマはあまり賃貸に力を入れていないのですが、それでも貸物件への問い合わせは増えています。移住に伴って住宅を購入するのは難しくても、「とりあえず2年お試しで住んでみよう」という住宅の需要はとても多いです。

「売却までは考えていないけれど、住宅を空き家にしておくのも勿体ないな」という方は内部を片付けて、貸物件にしてみるのもいいかもしれません。

とまあ、ここまで浮かれた感じでやってまいりましたが、周辺部の価格・需要は相変わらず低調です。

地価データから見る傾向

市や県の中心部の地価は上昇する傾向にあり周辺部の地価は下落していく傾向にあります
(この傾向はここ10年変わりありませんが、周辺部の地価がとても下がっているため、100円200円の評価の低下が大きな下落率として計算されています。)

由利本荘市・にかほ市は観光に特化した町ではないため、コロナの影響はあまり大きくありません。

人口・労働人口・若年人口、人口については減少傾向にあります。
こどもの通学に不便なため、このままの状況が続けば周辺部の需要は年々落ちていくものと考えています。

松街道にTDKタウンが出来る際に、需要が周辺部にこぼれてくる可能性は増えてきました。

2019年から、海外に出ていた工場の国内回帰の傾向はありましたがコロナ状況下でその傾向はまた強まったと感じています。

オセロの逆転みたいな急旋回はないと見ていますが、旧本荘市や西目の中心部に関して言えば住宅地・工業用地に対する需要は増えつつあります。

由利本荘市の不動産を買うならいつ頃?

ここ数年の傾向として、「買う!」と決断出来た人のみが買えているような印象があります。

ウッドショックもあり、建材も人件費も下がる方向には動いていないので、建てる予定がある方は早めに決断してもいいんじゃないかなあとは思います。金利も安いですし。

土地に関して、需要のある地域に関しては、これまで下がってきたのと同じようなローペースで価格が上昇していくことが見込まれますし、需要の低い地域に関しては変わらず下がっていくことが予想されます。

ただ、建設費や建材費に関しては上がる一方だと予想されるので、建築時期を遅らせてもあまり意味はないようです。正直、地価よりも建設費の方が判断要素として大きいと思います。

コロナによって状況が変わらない職種であれば、家を建てる・土地を買う、不動産を手に入れる決断をしても良いと思います。

由利本荘市の不動産は投機目的で売買するような価格ではないので、売りたい時に売って、買いたい時に買うのが良いと思います。ここに住みたい!いい土地が出た!と思ったら、買いたいと手を上げてみると良いと思います。

由利本荘市の不動産を売るならいつ頃?

都会のように3か月でモノが動くという確証はありませんが、需要のある地域で条件の悪くない物件であれば、比較的早期に買手が付く状況です。

周辺部や国道沿いなど条件の悪い位置や、昭和56年6月以前建設の中古住宅などは厳しいところもあるのですが、「いずれ手放す」のならば、早めに売却に向けて動いた方が良いと考えています。

解体費も上がっています。また、特定空き家に指定されてしまうと固定資産税が高くなります。
傷み始めた中古住宅であれば、なんとかなるうちに売り出す方が良いと思います。

ただ、需要があるとはいっても現況なので、「じっと持っていれば値段が上がる!」とは言えない状況であることに変わりはありません。需要が下がる可能性も大いにあります。
管理する人がいなければ管理費もかかっていくので、「どうしても残したい」という希望がないのであれば売ってしまってよいと思います。

由利本荘市の不動産は投機目的で売買するような価格ではないので、売りたい時に売って、買いたい時に買うのが良いとは思うのですが、解体費に関しては確実に上昇していきます。
家屋が傷んでいる場合の解体は早い方が良いです。壊れた家屋が近隣に迷惑をかけるようになると、処理費が高くなります。

相続不動産の売却は、相続にかかった時から3年以内であれば控除が受けられるケースがあります。
また、購入時の契約書や領収書があると、売却時に手元に残せるお金が多くなる方が多いです。領収書をなくしてしまっている人も多いですが、あるとお得なので探してみてくださいね。

おわりに

2021年の基準地価についての記事でしたが、 いかがでしたでしょうか。

由利本荘市でもコロナが出て、影響があった地域もあり、「ものすごく景気がいい状態」ではありません。

西目においては由利工業や秋田精工、関連する会社の動きを見ていると景気がうっすらわかるところがあります。
正直「悪くない」です。

私は好景気を知らない氷河期の末世代なので確証はないのですが、「これもしかしてこのまま行ったら景気が少しは良くなるのでは?」という気配がします。

景気が良くなるということは、地価が上がり、建設費が上がり、解体費が上がります。何もかもの価格が上昇し、それに見合うだけのお賃金が出るようになります。
お賃金の出ない年金生活の場合は、値段が上がる前に解体の決断が出来た方が良いし、解体した後の使い道が特にないのであれば売却して若い人に土地を譲っていただけると良いなあと思います。(土地の値段も上がるとは思いますが、解体費に見合うだけ上昇するかと言えば、難しいだろうなあと思います…)

売りたいけれど何をしたらいいのかわからない、という方は是非ご相談ください。

相続した家のことで悩んでいる、というご相談も歓迎です。

去年、叔父の家を掃除し、今年は父の倉庫を掃除したので、遺された荷物については実感を持ってご相談に乗れます。
よかったらお声掛けください。

まだまだ大変な状態が続きそうではありますが、頑張って乗り越えていきましょう。

お読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

サンタクマ代表取締役(H30.11.1より)。web担当。宅建士。
相談しやすい『敷居の低い』不動産屋を目指しています♪気になる事・不明点があれば気軽にお尋ねください。
由利本荘市ならではの不動産事情もお伝えできるよう、頑張っていきます!

■株式会社サンタクマ■〒018-0604 秋田県由利本荘市西目町沼田字新道下2-393■TEL:0184-33-2181■FAX:0184-33-2223■免許番号:秋田県知事(5)第1798号■公益社団法人 秋田県宅地建物取引業協会(本荘由利地区)■公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会

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