来ましたね
来たわね
固定資産税課税通知が……!!
みなさん、課税通知来ましたか?空き家管理してますか?
この記事を読んでいるということは、使わない・住まない・傷んできた、これからどうしよう…そんな空き家があなたの課税通知書にもあるはずです
でも思い出いっぱいの愛する実家、簡単に処分なんかできない!
それはそう
でも、いつかは思い切らないといけないことです。
固定資産税課税通知書が来たこの時期に、少しだけおうちの終活のことについて考えてみませんか?
固定資産税課税通知書って?
固定資産税課税通知は登記簿でも取得できない重要情報がたくさん記載されているので、家屋の終活を考えている人は保管しておいてください。
不動産屋が「固定資産税課税通知書」という場合は、税金の払い込み伝票ではなく、こっちの「白地に青い線の印刷」された通知をお持ちください
登記簿に記載されていない情報が記載されていることがあるため、
登記簿と固定資産税課税通知書を一緒にチェックする必要があります
- 納税者と所有者が一致しているか:一致していない場合は相続手続きが必要なことがあります
- 家屋の記載:昭和の建物は未登記の場合があります。未登記ではなくとも、登記簿に築年の記載がない場合も多々あります。課税通知書には記載があることが多いので、右下の建築年欄に書いてある年を参考にします。
- 家屋以外の建物の記載:車庫や物置等、課税資産の有無を確認します。付属建物としての登記の有無を確認します。
- 例1)納税は本人が行っていたが、土地欄右端の所有者は亡くなった祖父のものだった→相続手続きが必要です
- 例2)建物登記はないが、現に建物があるという場合、家屋欄の建物面積が参考になります。
- 例3)登記簿に築年の記載がない場合、固定資産税課税通知書の家屋欄右端に築年が記載されていることがあります
- 例4)物置の登記はなかったが、固定資産税課税通知書に物置の記載があった場合。未登記の場合、市に所有者変更の届け出をしないと、売却後も売主側に固定資産税が請求されることがあります。また、未登記建物を取り壊した場合も市に届け出をしないと翌年も固定資産税がかかることがあります。
色々な項目を見て、このまま管理していくか、おうちの終活へ向けて動くか、ご家族でよく話し合ってみてください。
ex)家屋は5~10年ほど前に解体したと売主より説明を受けたものの、課税通知書を見ると建物分の課税がされている。早く法務局に行って滅失登記を行った方が良い。とアドバイスするケースが3年に1回くらいあります。
片付けよう。最初に、大事なものを持ち出してみよう。
まだちょっと方針が定まらない
それなら親族でそのおうちに集まって、大事なものを持ち出してみませんか?
由利本荘市の5月はいい季節です。晴れて天気も良く、気持ちの良い風のある時期でもあります。
空き家の中にまだたくさんの思い出の品がある場合、親族でおうちの中のものを持ち出してみましょう。
アルバム、おばあちゃんが大事にしていた着物、おじいちゃんが買ってきた壷、親戚で寄り集まったときに使う大きなお皿、来客用のいい布団
1つずつ、自分の住んでいるおうちに持ち帰ってみましょう
もし、「持っていきたくないな」と思ったら、それはもう十分に使って役目を終えているものです。役目を終えたものを取っておくのもよいですが、いつかはおしまいにしなければならない時がきます。
あなたがつらくて片付けができないのであれば、片付けは息子さんや娘さん、お孫さんに任せるのもよいでしょう。
あなたが息子や娘だとしたら、さらに先の代に任せるのもよいと思います。
でも、あなたにとって大事なものが子や孫世代にとって重荷になるものだとしたら、あなたが大事にしているものを子や孫世代が雑に扱ってしまうとしたら。
できれば、あなたが元気なうちにあなたの手でおしまいにしてあげてください。
一度にすべてを整理するのは難しいと思います。
なので、まずは大事なものを持ち帰ってみましょう。
次に、家の中を整理しよう
大事なものを持ち出したら、もう1歩前へ踏み出して、家の中を片付けてみませんか?
おうちをこれからどうするか、まだ全然決まっていなくても家財の片づけは少しずつしておいた方が良いです。
「このまま持っていていつか使う」「解体して更地にする」「中古住宅として売却する」「賃貸物件として貸家にする」「解放してみんなが寄り集まれるコミュニティセンターみたいに使いたい」
おうちをどのように使うにしても、古い道具は減らしておく方があとの使い勝手が良いです。
一度に全部片づけるのは大変なので、天気の良いとき、暑くも寒くもないころに少しずつ片づけてみましょう。
古物買取に出してみよう
片付けを始めるとき、真っ先に手を付けるのは貴重品かなあと思います。
親戚のだれも欲しがらなかったけど捨てたり焼いたりするのが忍びない場合は、古物買取に出してどこかの誰かに使ってもらうのがいいのではないでしょうか。
あなたがおうちに連れていけないものは、ほかの誰かにとっても価値が薄いものかもしれません。
高値で売ろうと思うと悲しくなることが多いので、ある程度の割り切りは必要です。
私の父の道具や本、私のおじさんのカメラやレコード。
リユースできるものは次に使ってくれる人のもとへ行くことを願って売却し、大事にしていたのはわかるけれど古くてどうしようもないものは清掃センターに持ち込んで処分してもらいました。
高く売りたい!
高く売りたい場合、地元のリサイクルショップやインターネットの買取サイトを利用し、比較検討をするのもよいかもしれません。
本やCDは今はあまり高い値段はつきませんが、レコードの場合は高く売れることもあります。
着物は正絹より木綿の着物の方がハンドメイド材料としての需要があるようです。
家具は、秋田からだとかなり厳しいので、根気強く高く買ってくれる業者さんを探してみるしかないと思います。
いいものなのはわかるけれど、欲しい人がいない
その本はいい本だけど、たくさん売れたベストセラーで、みんなが持ってる本なので欲しい人はほとんどいない
買い取り業者さんとお話しした際に上記のようなことをお話されることがあります。
それでも値段をつけたい場合は、メルカリやヤフオク等の個人売買や、フリーマーケット等で自分で売り出してみるのが良いです。
出張買取に来てもらおう!
高くは売れなかったけど、それでももったいないから売りたい!
(買ったとき高かったのよ)
それじゃあ地元リサイクルショップ・古物買取業者さんに出張買取に来てもらいましょう。
古物にも流行りがあり、「えっ、こんなもの買うの?」というものを買ってくれたり、逆に「これは自信がある」というものは買取不可だったりします。そういったものの見分けはほとんどつかないことが多いので、片付けに手をかける前に買取さんに見てもらうと良いです。
片づけ始める前に呼んでもらうのが理想なんだけどねー
なお、買取価格は「二人で食べるランチ一回分くらい」と思っていただければあまりがっかりしなくて済みます。
「コンビニおにぎり二人分」「並んでラーメン食べるくらい」「贅沢ホテルのランチ」と、いろいろなレベルがありますが、まあだいたいランチ一回分です。
売却して利益を得るより「片づけるものを減らす」という目的の方が強いですが、「私のいらないものは誰かの欲しいもの」にできるのは悪くないと思います。
家財の片づけを始めよう!
ネット買取、地元リサイクルショップの出張買取、メルカリヤフオク等の個人売買、これらで値段がつかなかったものはいよいよ処分するしかありません。
ジモティーで引き取ってくれる人を探す
最近、「ジモティーで引き取ってくれる方を探している」という方も増えてきています。
ジモティーは掲示板です。「買ってください」「引き取りに来てくれるならタダであげます」などを写真とともに書き込むと、安く家財を探している方が引き取ってくれたり買ってくれたりすることがあります。
まだ使えるようなものであればwebで引き取り手を探してみるのもいいかもしれません。
掲載されている投稿を参考に、引き取ってくれる人を探してみましょう。
自分で片づけてみる
天気もいいし、自分でやってみようかな
お掃除する人の頼れる味方、軽トラのアテがある方であれば自分で片づけてみるのがおすすめです。
- 衣類・タオル(普段着からよそゆきまで)
- 布団(自分のから来客用まで)
- 食器
- リサイクル家電以外の家電
- 本・新聞
この辺りは比較的片づけやすいです。
衣類やタオルはゴミ袋に入れると移動させやすいです。清掃センターに持ち込むのであれば有料ごみ袋を使用する必要はありません。
軽トラに積んで、由利本荘市 本荘清掃センター(焼却場)に持ち込みましょう。自分のおうちや実家から出た家庭ごみであれば簡単な手続きで処分できます。※料金は重さによります。
タンスとか大型の家具について、そのままだとちょっと辛いけど分解してしまえば持ち運びできるようになります。
基本的にねじで止まっていますが、ねじ山がつぶれたりして外れない場合はバールで叩けば壊れます。
大きくなければ焼却場で焼けます。
ソファやスプリングが入ったベッドのマットなど、焼却場で断られたものは本荘一般廃棄物最終処分場(土谷の処分場)に持ち込みます。
処分場は重さで料金が変わるので、廃棄物はまとめておいて一気に捨てる方が良いですよ!
焦らず少しずつ整理していきましょう
はたしてバールでタンスを叩ける人が何人いるのだろうか?
腰痛い背中痛いもう無理
ちょっと一回休もう
無理をして腰を痛めたりすると後々まで響くため、これは無理!と判断したらすぱっと諦めるのも肝心です。
どうにもならないところは片付け業者など専門職に依頼する方が良いと思います。
おうちの中が綺麗になったら、これからについて考えてみよう
片づけてみると、少しずつ家屋の状態がわかってくるはずです。
思ったよりしっかりしている、思ったより古くなっている、こんなところが傷んでいるとは思わなかった…。いろいろなことがわかってくるはずです。
まだまだ使えそうであればたまに泊まってみたり、改装してみたり、そのままご家族で保持するのもよいと思います。
また、権利を手放すことまでは考えられなくとも、日々風を入れてくれる人に住んでもらうのもよいと思います。
思ったより傷みが激しく、解体するしかないかもしれません。
思い出はたくさんあるけれど、誰か次の人に住んでもらうために売却するのもよいかもしれません。
もし、どうしたらよいか判断に迷うときには、ぜひ不動産屋に声をかけてください。
初回相談から売り出しまでに3か月から数年かかる方もよくいらっしゃいます。相談はしたけれど売らないことを決めた、という方もいらっしゃいます。
一度に全部やろうとするのは無理ですが、少しずつでも手をかけていけばいつかはなんとかなります。
判断に迷ったときにはぜひご相談ください!