こんにちは!サンタクマ熊田です。毎年恒例の公示地価の発表です!
秋田市上昇、県全体で下落はここ数年変わらない傾向です。
由利本荘市はどうでしょう?
由利本荘市花畑、33年ぶり上昇です!
……33年ぶり??
2023年1月1日現在の公示価格が3/22日に発表されました。
この記事では令和5年の由利本荘・にかほエリアの公示地価をご紹介いたします。
公示地価とは?
公示地価
「公示地価」とは、国土交通省が全国に定めた標準地を対象に、1㎡あたりの価格を示したものです。
これは毎月1月1日時点の、更地としての価格を鑑定したもので、毎年3月下旬ころに公表されます。
本年度2023年は3月22日に報道、3月23日に国交省の土地総合情報システムの情報が更新されました。
参考:過去の公示価格・基準地価
関連する地価の種類に基準価格があります。
基準価格の関連記事もありますのでよろしければご利用ください。
令和5年(2023)由利本荘市・にかほエリア公示地価
令和5年(2023)由利本荘市-公示地価
2023-由利本荘市 公示地価 住宅地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
石脇字山ノ神11番572 | 19,400 | 19,400 | 0.00 | 64,020 |
後町42番1 | 25,400 | 25,400 | 0.00 | 83,820 |
石脇字今町156番120 | 21,400 | 21,400 | 0.00 | 70,620 |
矢島町城内字小田40番2 | 5,000 | 5,100 | ▲1.96 | 16,500 |
矢島町七日町字熊之堂31番6 | 6,750 | 6,900 | ▲2.17 | 22,275 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
2023-由利本荘市 公示地価 商業地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
花畑町4丁目46番 | 30,600 | 30,300 | 0.99 | 100,980 |
岩渕下13番13 | 30,800 | 30,800 | 0.00 | 101,640 |
矢島町七日町字羽坂3番8 | 8,300 | 8,500 | ▲2.35 | 27,390 |
中梵天101番3 | 36,400 | 36,000 | 1.11 | 120,120 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「由利本荘市」より令和4年・令和5年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。
令和5年(2023)にかほ市-公示地価
2023-にかほ市 公示地価 住宅地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
両前寺字狐森207番2 | 10,700 | 10,800 | ▲0.93 | 35,310 |
平沢字坂ノ下184番7 | 17,600 | 17,600 | 0.00 | 58,080 |
金浦字浜の田160番3 | 10,100 | 10,200 | ▲0.98 | 33,330 |
金浦字岡の谷地160番27 | 12,900 | 12,900 | 0.00 | 42,570 |
黒川字三嶽前82番 | 6,200 | 6,300 | ▲1.59 | 24,460 |
象潟町字武道島130番5 | 20,000 | 20,000 | 0.00 | 66,000 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
2023-にかほ市 公示地価 商業地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
平沢字清水125番 | 18,900 | 18,900 | 0.00 | 62,370 |
象潟町字四丁目塩越68番1 | 19,900 | 20,000 | ▲0.5 | 65,670 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
出典:土地総合情報システム
※この一覧表のデータは出典サイトの「にかほ市」より令和4年・令和5年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。
まとめ:由利本荘市の不動産価格についての考察
地価データから見る傾向
今年はにかほ市も下げ止まるところが出てきましたね!
平沢、金浦、象潟、住宅地3地点止まってます!
由利本荘市も住宅地・商業地合わせて4地点下げ止まり、2地点上昇です。去年は「地価はそんなに早く持ち直しません」と言っておりましたが、持ち直してきました!
ここ数年の観測としては、地価の下げ止まりが1~3年続くと上昇に転ずる傾向にあります。
にかほ市の地価の下げ幅も少額になってきたので、数年で下げ止まるかもしれません。
ただ、矢島方面は厳しいですね…
矢島方面、今年もざっくり▲2%です。
熊之堂は私が統計取り始めたH25年は平米9800円あったんですよ。ざっくり30%下がってます。
花畑は33年ぶりに地価が上がりましたが、33年前、平成2年の公示地価は平米152,000円ですよ。今年R5年で30,600円です。5分の1です。
「今が底だ」「これからもっとよくなる」、そう希望をもってやっていきましょう。ダメを勘定しちゃいけませんよ。
全体的には公示地価も悪くないですし、由利本荘市・にかほ市エリアは好材料も揃っています。好景気が広がって地価が上昇すると良いですね。
由利本荘市・にかほ市の公示地価は、市中心部は下げ止まりからの微上昇傾向にあり、需要の少ない周辺部は緩やかな下落の傾向にある。
現在の情勢から考えられる傾向
世界情勢が不透明なので断言は出来ないのですが、由利本荘・にかほエリアに限って言えば悪くないです。いい方向に行くんじゃないかなと考えています。
由利本荘市エリアにも、にかほ市エリアにも、TDKの社員寮が建設されます。
社員寮ができる→雇用者の生活が安定する→結婚する人が寮を出て家を求める→住宅地が売れる→子供が生まれて人口が増え、需要が増えるため商業地も徐々に活性化する。
こんな感じで良いサイクルが回れば良いなあと考えております。
希望的観測だとしても、好材料はないよりある方が良いです。
最近の傾向として、土地購入者さんは通勤・通学に便利の良い土地を求める傾向があり、逆に、通勤・通学に不便な土地は、価格を下げても買い手が付かない状況が続いています。
市の中心部や学校の周辺に土地がない状況が続けば、需要のある地域の地価は上がり、相対的に安い周辺部に需要が出てくるとみています。それでも、子供が歩いて通えるエリア以外になってしまうと若い家族の需要からは外れてしまうでしょう。
また、ウッドショックやウクライナの戦争の影響で資材が高騰する傾向にあり、住宅価格は1~2割ほど上がったまま下がっていません。住宅は1つのみ仕様を落とせばなんとかなる、というものではないため、資金計画に大幅な変更が必要になった層もいます。
住宅関連の補助金に関して、2023年度は住宅の補助金というよりはエコシステム導入支援の意味合いが強いため、低~中所得の若年層が住宅を建てる際の補助金制度が出来れば助けになるのではと思います。今後の制度が使いやすくなることを願います。
そんなわけで、底地を求める層は、全体的には安価な土地を求める傾向が強いです。
なお、安い土地を求める方は、「利便性が良い地域で使いやすい画地、60~80坪の広さで日当たりもよく国道沿いではない土地」を求める傾向にあり、安ければよいというわけではないのが難しいところだなあと思っております。
これも二極化していて、人気地域であれば多少高くても何気なく買える層もいるため、「現在地価が上昇傾向にある」「現在地価が下げ止まっている」地域は少しだけ高い価格をつけてみるのもよいかもしれません。
相変わらず貸家・アパートは足りない状況にあります。
一時期よりは落ち着いていますが、貸家・アパートの問い合わせは変わらず多いです。
さすがに、「貸家がないから中古住宅を買う」という需要は落ち着いてきました。やはり手堅く人気なのは「リフォーム済みの住宅」「築浅物件」です。割高だと売れ残るようになってきました。
ローン金利、建築費ともに上昇傾向にあるので、家を建てるのであれば早めに決断した方がよいのかな、とは思います。
おわりに・買い時売り時について
売り手側については、「周辺部は粘り強く待つ」「人気のある地域に関しては、少し希望を高く持つのも良いかもしれないけれど、買い手が付いた時が売り時」という今までの傾向には変わりはありません。
管理コストを考えると、地価が上がるのを待つほどでもない、という気はします。
築古の中古住宅の場合、解体費の上昇を考えると、安価でもそのまま買い手がつけばもうけもの、解体更地にする予定なら早めに手放す方が良いかな、という感じです。
買い手側に関しては、住宅ローン金利も、住宅価格も基本的には上昇していく見込みのため、良い土地を見つけたら決断するのが良いと思います。
(不動産屋の希望的観測としては)TDKの増員等でこれから土地を求める若い人が増えるため、待っていれば土地の値段が下がるフェーズはとりあえず終わったとみています。もちろん、これからも何かの金融危機等で1~2年程度需要や景気が落ち込むことはあると思いますが、そういう事故はいつ起こるかわからないため、土地価格が下がることを計画に組み込むのは無理だろうなあと考えています。
令和5年の現状はこのような感じです。次回は9月の基準地価の発表のころになります。
それでは、お読みいただきありがとうございました!