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草を刈ろう!~土地管理の必要性と草刈りの頻度について

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草を刈ろう!~土地管理の必要性と草刈りの頻度について

8月お盆シーズンを迎えました。
他県にお住まいの方で秋田に帰省なされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひ、所有している土地の「8がつのすがた」を確認していただければと思います………

ヤブ化してるー!?

そうです、土地は適切に管理しないとヤブ化してしまいます…

都会とは違って、由利本荘市の空地は100~300坪もの広さがあることが珍しくありません。
そのため、「ちょっと草をむしったらよい」というレベルではなく、「ヤブとガチンコバトル」しなければならないことがままあります。
所有者様が遠方にお住いの場合など、土地の管理に手が回らないことがあるのも理解しております。

ですが、ひと手間かけていただけると売却もしやすくなりますし、無用なトラブルも避けることができます。
この記事では「土地管理=草刈をする理由」と「草刈の頻度」について解説していきます。

ヤブ化放置のデメリットとは?

別に草が生えているくらいよくない??家を建てるときには刈るだろうし…
なにかマズいの?必要ある?

空地をヤブにしてしまうと、以下のような難点があります。

  1. 見た目が悪い
  2. 虫が湧く
  3. 設備を破壊しかねない
  4. 不法投棄されやすくなる

順番に解説していきます。

1ヤブは見た目が悪い

土地を購入なされる方は、既存住宅やヤブ等、土地の上に何かがある状態よりは何もないまっさらな状態の方が完成住居を想像しやすいです。
そのため、ヤブ化させてしまった土地は、整備されている土地に比べて売却が遅れがちになります。

2ヤブは虫が湧く

GW過ぎころ、自社物件のヤブを処理しに行きました。
長袖長ズボン、首にタオル巻きで帽子もかぶって完全防御していったはずなのですが、帰ってきたら首に怪しげな発疹が出ました。。。
そういえば、たくさんの毛虫がうろうろしていました。。。

春には毛虫、夏には蚊など、ヤブはとにかく害虫が湧きます。
これは、物件を見に来られたお客様も、近隣の方も、そして不動産屋もたまったもんじゃないです。

ヤブにしてしまうと、隣近所、近くの畑、通行人等、他者に迷惑をかけてしまうこともあり、上記合わせ技で町内会長から苦情の電話がくる確率はかなり高いです。
町内会長からの電話で対応がなされない場合は、近くの親戚に電話が行きます。
それでも動かない場合や、連絡先が不明な場合は、市からも苦情の電話が来ます。
(固定資産税の課税対象の土地の場合、市は土地の所有者の情報を正確に把握しています。)
使ってもいない土地のことで苦情の電話が来るのはしんどいので、そうなる前に対応した方が気が楽です。

3ヤブが設備を破壊しかねない

雑草のうちであれば草刈りや除草剤が有効に働きます。
ただ、背丈ほどの高さの草が生い茂る状態まで放置してしまったり、松の幼木がしっかり育ってしまったり、竹がひょこひょこ生えてきたり、クズや藤の木ががっつりツルを伸ばしたりすると次第に除去が困難になります。

松・竹・藤は根が丈夫なため、コンクリートの基礎をぶち破ることもあります。
また、ツタがブロックの隙間に入り込んで擁壁を破壊したりもします。

引き渡しの日になって中古住宅の破損が見つかったりすると目も当てられません。

以前は、ツタの絡まった洋館って素敵!と思っていたのですが、ヤブ刈りを行った後は自宅玄関前のツタをみんなひっぺがしました。

4ヤブは不法投棄されやすくなる

これはお客様から聞いた話なのですが、「ヤブにしているとごみを捨てていく人がいる」そうです。
空き缶やペットボトルであれば(面白くはありませんが)「まあ、しょうがないかな」と思わなくもないのですが、
冷蔵庫や古タイヤなど、ごみを処理するにも費用がかかるものを放置していかれることもあるそうです。

また、街中であれば夜のうちにゴミを置いていくくらいで済みますが(いや、これだって十分にひどい話なのですが)、
ひとけの薄いところだと、穴を掘ってダンプで何車分も廃材を埋めていかれたケースもあるそうです。

「どうせ誰も見ていない、管理していない土地だからいいべさ」ということらしいのですが、不法投棄は犯罪です。

ゴミに処理費がかかったり、ゴミから漏れた廃液で土壌が汚染されてしまったり、廃材を埋められた土地を売却したあとにゴミが出てきて瑕疵担保責任を問われることになったり、被害は計り知れません。

「「この土地は管理しているぞ」って主張するために草刈してるんですよー」、って言われて考え込んでしまったことがあります…

ヤブを放置してもいいことはない

個人的には、「ヤブをヤブのまま放置しても、いいことは何一つない」と思っております。

費用や手間の掛かることではありますが、一定の頻度で草刈を行っていればかかる費用もそこまで高額にはなりません。
ですがヤブを茂らせてしまうと、まとめて費用や手間がかかることになります。

以前あったケースでは、クズ等、つる草の処理を行うために通常の草刈り機では対応できず、農家さんのトラクターを出動させていただいたことがあります。
また、つる草を刈った後の草の量もトラックで数車ぶんにもなり、処理には費用も手間もかかりました。

他に、一定頻度で土地の管理を行っていれば幼木のうちに除去できたはずの松が、一抱えもある立派な成木になってしまったこともあります。
これは素人がうかつに手を出して木の下敷きになったりすると危険なので、林業会社にお願いして伐採していただきました。
伐採後もクレーンで持ち上げてトラックに載せるなど、除去するだけでも大変だったのを覚えています。

田舎の土地ですとなかなか手をかけられないのもわかりますが、土地の管理はいずれ必要になります。
こまめに手をかけても、10年分まとめて手をかけても、手間も費用も同じくらいかかります。
どうせ同じだけ費用と手間がかかるのであれば、外観をきれいにしておく方が良いのではないでしょうか。

草刈りを行う回数は?時期は?

さて、ここからは「こまめってどのくらい?」ということで、草刈の頻度についてです。

草刈は最低年2回、できれば年4回行うのが望ましいです。

  • 草が生える時期:5月
  • 梅雨明け:6~7月
  • 盆前:8月上旬
  • 雪が降る前:10月

このうち重要なのが1番と3番です。
特に、盆には都会から家族が帰ってくる方が多いので、盆前の草刈には皆さん敏感になります。

1.草の生える時期の対応

①の5月は草の生える時期です。
秋田県沿岸は5月上旬までは肌寒いのですが、GWの後くらいから急激に暖かくなり、それに伴って草丈もぐんと伸びます。
生え始めの草はそこまで丈夫ではなく、比較的軽装備な除草で対応できます。
草を生い茂らせたくない場合は、この時期の対応が一番大切になります。

2.梅雨明けの対応

梅雨でたっぷり水を吸収した草がぐんと生い茂るのがこの時期です。
今年(2019年)のように梅雨明けが7月下旬ということもあるのですが、5月に刈った草が伸びてきたら刈ると思っていただければ間違いないです。

なお、1番で草を刈っていると、2番のこの時期は省略できることもあります。
伸び加減が大したことがなければ、盆前にまとめてでも良いと思います。

3.お盆前の対応

「盆前だし草くらい刈ってほしい……」と親戚から連絡が来るのがこの時期になります。
また、盆前後は土地を見に来る方も多いです。
草刈しておいても損はないと思います。

草の中に蚊がいることも多い時期なので、草刈を自分で行う際は蚊取り線香の持参を忘れないようにしてください。
また、暑い時期なので絶対に無理をせず、30分~1時間ごとに休憩を取り、塩分と水分の補給を欠かさないようにしてくださいね。

4.雪が降る前の対応

お盆の後に伸びた草を処理するのが目的になります。
放っておけば雪の重みで草がつぶれ、寒さで草が枯れてしまうので、この時期の草刈の重要度は低いです。

ですが、雪が解けて表土が出てきたときに、枯れ草が一面に出ている光景はあまりきれいではありません。
また、枯れ草が次世代の草の苗床になります。

余力があれば、ですが、この時期に草刈を行っておくと来春の草刈の負担がぐっと軽くなります。

まとめ

さて、次の写真は冒頭の土地の草刈前後の写真です。

草刈前
草刈後

草刈後は土地がすっきりしているのがわかると思います。
この状態であれば、購入希望者が新しく建てる住宅のイメージを膨らませることも容易です。
また、ヤブ蚊も住処を失うので、近隣の害虫被害もぐっと少なくなります。

土地管理のメリットは、先に挙げたデメリットを防ぐことにあります。
直接すぐに利益と結びつくわけではないので強くは言えないのですが、出来れば売地の管理は適切に行っていただければなあと思います。

また、ここまで空地の管理について書いてきましたが、特に売地ではない自分の住宅が上がっている敷地でも庭スペースの管理は必要ですよ?
私は住宅の底地を販売することが多いのですが、新築なのに、入居3か月でヤブの中に住宅が沈んでいるのを見ると、ちょっと気の毒になります。

親世代の方で、子世代が購入しようとする土地の広さが100坪を切ると渋い顔をする方もいますが、共働き世帯が増えている昨今、管理できない広さの土地を購入する必要性は薄いと思います。
土地の広さが60~80程度程度であれば、空きスペースはみんなコンクリで固めてしまうのも一つの手です。
100坪を超えると「みんなコンクリで固める」のも現実的ではなくなってくるのですが、防草シートや顆粒の除草剤をうまく利用することで手間を省くこともできます。

最近は底地を買う方に「草はむしった方がいいですよ」なんて言うようになってしまいました。
「ああ、口うるさいババアになってしまった……」と思わなくもないのですが、それでも敷地の管理はした方がいいです。
敷地に空き缶などのゴミを投げ込まれるのはけっこうむかっときますし、それになにより、綺麗な敷地で暮らすのは良いことです。

無理のない頻度で敷地の管理をしていければ、と思います。

以上です!
この記事が「空地の草刈やってみようかな」って思っていただくきっかけになれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

サンタクマ代表取締役(H30.11.1より)。web担当。宅建士。
相談しやすい『敷居の低い』不動産屋を目指しています♪気になる事・不明点があれば気軽にお尋ねください。
由利本荘市ならではの不動産事情もお伝えできるよう、頑張っていきます!

■株式会社サンタクマ■〒018-0604 秋田県由利本荘市西目町沼田字新道下2-393■TEL:0184-33-2181■FAX:0184-33-2223■免許番号:秋田県知事(5)第1798号■公益社団法人 秋田県宅地建物取引業協会(本荘由利地区)■公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会

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