
こんにちは!サンタクマ熊田です。毎年恒例の公示地価の発表です!











水害後ではありますが、やはり市中心部・秋田市中心部など、今まで人気があったところの地価が上がり、周辺部など今まで人気がなかったところの地価が下がっています。おおむねいつも通りの傾向です。



公示地価の方は本荘と矢島しかありませんし、まあ、おおむねいつも通りです。一応最近の傾向も書いておきます。
2025年1月1日現在の公示価格が3月18日に発表されました。
この記事では令和7年の由利本荘・にかほエリアの公示地価をご紹介いたします。
公示地価とは?
公示地価
「公示地価」とは、国土交通省が全国に定めた標準地を対象に、1㎡あたりの価格を示したものです。
これは毎月1月1日時点の、更地としての価格を鑑定したもので、毎年3月下旬ころに公表されます。
本年度2025年は3月18日に報道、3月19日に国交省「不動産情報ライブラリ(https://www.reinfolib.mlit.go.jp/)」の情報が更新されました。
参考:過去の公示価格・基準地価
関連する地価の種類に基準価格があります。
基準価格の関連記事もありますのでよろしければご利用ください。


令和7年(2025)由利本荘市・にかほエリア公示地価
令和7年(2025)由利本荘市-公示地価
2025-由利本荘市 公示地価 住宅地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
石脇字山ノ神11番572 | 19,700 | 19,500 | 1.03 | 65,010 |
後町42番1 | 25,500 | 25,400 | 0.39 | 84,150 |
石脇字今町156番120 | 21,900 | 21,600 | 1.39 | 72,270 |
矢島町城内字小田40番2 | 4,870 | 4,930 | ▲1.22 | 16,071 |
矢島町七日町字熊之堂31番6 | 6,530 | 6,630 | ▲1.51 | 21,549 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
2025-由利本荘市 公示地価 商業地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
花畑町4丁目46番 | 31,500 | 31,000 | 1.61 | 103,950 |
岩渕下13番13 | 31,300 | 31,000 | 0.97 | 103,290 |
矢島町七日町字羽坂3番8 | 8,000 | 8,150 | ▲1.84 | 26,400 |
中梵天101番3 | 38,500 | 37,400 | 2.94 | 127,050 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.3
出典:不動産情報ライブラリ
※この一覧表のデータは出典サイトの「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索」より令和6年・令和7年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。
令和6年(2024)にかほ市-公示地価
2024-にかほ市 公示地価 住宅地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
両前寺字狐森207番2 | 10,500 | 10,600 | ▲0.94 | 34,650 |
平沢字坂ノ下184番7 | 17,800 | 17,700 | 0.56 | 58,740 |
金浦字浜の田160番3 | 9,900 | 10,000 | ▲1.00 | 32,670 |
金浦字岡の谷地160番27 | 12,900 | 12,900 | 0.00 | 42,570 |
黒川字三嶽前82番 | 6,000 | 6,100 | ▲1.64 | 19,800 |
象潟町字武道島130番5 | 20,300 | 20,100 | 1.00 | 66,990 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.376
2024-にかほ市 公示地価 商業地
基準地 | 平米地価(円) | 前年価格(円) | 前年比(%) | 坪単価(円) |
---|---|---|---|---|
平沢字清水125番 | 18,900 | 18,900 | 0.00 | 62,370 |
象潟町字四丁目塩越68番1 | 19,700 | 19,800 | ▲0.51 | 65,010 |
※坪単価=(㎡あたり地価)×3.38
出典:不動産情報ライブラリ
※この一覧表のデータは出典サイトの「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索」より令和6年・令和7年の「基準地」と「㎡あたり地価」を取得したものです。
まとめ:由利本荘市の不動産価格についての考察
地価データから見る傾向



いつも通り、順当です



今回の地価上昇はインフレ率等に連動して地価が上がったものと考えられます。本荘地域vs矢島地域を見るとわかりやすいです。



需要がまだある本荘地域が上昇し、矢島地域の需要が薄くなり地価後退しています。まあ、ずっとずっと変わらない流れなのでこのままいくかなあとは思います。が、それでも5年単位の下落率をみると下落幅は緩やかになってるんですよ、これでも。



5年単位で20%超えだった下落率が今年度は5年下落率10%切りましたからね、だいぶマイルドになりました。本荘地域は全部プラスになりましたし、だいぶ状態が良くなっています。



矢島の地価見てると「需要がないから下げなきゃいけないけどこれ以上どう下げてくか」悩んで下げてる感がありますものね。地価ゼロにするわけにはいかんですしね。



このままじゃいかんことはわかってはいるのですが、秋田県全体の課題として人口減少にどう立ち向かうかを考えていかなければなりません。
わかっちゃいるけどどうしたものか。



不動産屋の最近の実感としては、出生数減少・若年層の流出はともかく、定年後の終の棲家・終の棲家のちょっと前棲家として割安な住宅めがけて移住してくる人が増えてるなあとは思います。



地価は安いし食べ物美味しいし、色々な人が居着いてくれれば、とは思っております。いいとこですよ、ほんとに。海岸線は雪も少ないし。
由利本荘市・にかほ市の公示地価は、市中心部は地価上昇傾向にあり、需要の少ない周辺部は地価下落の傾向にある。
現在の情勢:令和7年に入ってから4月までの動きなど



令和7年の建築基準法改正前・金利上昇前、ということでけっこう活発な取引がありました。



建築確認が難しくなる前に!の駆け込み需要で、新築需要は例年の冬よりあったような感触があります。



世界情勢が不透明なので金利についてはどうなるかちょっと不明になってきました。2月頃はどんどん金利上がるぞ、やばいぞ、と思っていたのですが、相場が荒れていることもあり、不明ではあります。
ただ、現在の金利はまだかなり低いほう+建設費はどうみても下がることはなくむしろ上昇していく見込みなので早めに建てる方がいいかなあとは思います。
某大統領の動きが無茶苦茶なので最近全然景気が読めません…。いいところは物凄く景気がいいのですが、くらし面からみるとかなり景気が悪いのを感じます。
住宅の部材の価格が上がると1つ1つは微細な値上げでも、たくさんの部品を使って出来上がる完成品の住宅の値段はぐんぐん上がっています。住宅の値段が上がると、総額借入を増やすか土地を安いところに求めるか、もしくは新築ではなく中古住宅を求めるか、になってきます。
また、4月からの建築基準法改正に合わせて駆け込み需要が落ち着くことにより、しばらくは土地の動きが鈍くなるのではと考えております。
R7.4月現在の現況では「土地の動きは停滞気味、ただし本荘中心部等、場所がいいところには変わらず需要あり。中古住宅の市場は活発化するが解体前提のような古い建物の場合はかなり価格を下げないと売り抜けることは難しい。いずれにせよ、中心部はあまり影響なし、郡部等周辺部は流れを確認し、資産処分を希望する場合は早期に売り抜ける方がよい」と考えています。
現在の情勢について



景気がいいところと悪いところが2分している感触があります。
賃上げの波に乗れるところは景気が良く、波に乗れないところは生活物資の価格上昇に押されて生活が厳しくなっています。
旧本荘市中心部など、放っておいても価格が上がる地域と、戦略を立てなければ売れない地域に分かれてきています。
この傾向はずっとずっとありましたが、年々傾向が顕著になっています。
土地について



本荘・旧郡部の人気のある場所は新築需要があります
尾崎小学校周辺・二番堰あたりなど、現在人気のエリアは新築需要あります。中古住宅の場合でも解体更地にした方がエンドユーザーをつけやすいかもしれません。
ただ、それでも建物価格が上昇している影響から、土地に割ける価格には上限がありそうなのを感じております。
800万なら場所がよければ動くものの、900万代だと微妙、1000万台だと一般の人の需要は少なくなり、業者買取・事業用地としての需要になる感じがあります。
周辺部については、西目は需要があるのを確認しておりますが、他地域の更地取り扱いがあまり多くないため他地域についてはちょっと不明です。ただ、町中心部・駅から徒歩圏内などは需要がありそうですが、不便な場所になるにしたがって地元の人以外の需要は薄くなるのを感じます。
他、現在、系統用蓄電池の更地需要があります。坪3000~7000円程度の比較的安価な買取価格ではありますが原野や雑種地、転用可能な田畑などはそういう方向に振り向けていくのもいいかもしれません。(※接道必須です)
中古住宅について
旧来ローコスト住宅に向かっていた層が、状態の良い中古を求めるようになってきています。そのため、状態の良い中古で立地が良ければ、旧来より少し強気な値付けをしても物件が動く可能性があります。



とはいえ、エンドユーザーはシビアです。
不動産屋が「……厳しい」って渋い顔でいう場合は現実的な値段を付けた方がいいです。
「価格は妥当、けど手が出ない」中古住宅の価格付けは薄皮一枚で「妥当だけれど高嶺の花」になってしまうケースもあります。



安価な物件は需要色々。
100~300万程度の住宅であれば移住需要、50万以下だと倉庫利用や住宅用途以外の需要、すぐ住める・状態の良い住宅であればもう少し高値でも需要はあります。半年して売れなければ思い切って値段を下げるつもりで、最初はチャレンジ価格をつけるのもよいでしょう。
ただやはり築古の住宅だと難儀する傾向はあります。昭和56年以前、旧耐震の建物はフラット35が使用できないケースが多いため、現金購入がメインになってきます。地銀でローンが組める買主であればわざわざ築古の物件に向かう理由はあまりありません。古民家改修等、新築には出せない特別な魅力がある物件以外は頑張った価格付けをしない方がよいです。



古民家も建築基準法改正の絡みがあるのでよっぽどいい立地でなければ強気の価格付けは厳しいかなあとは思います。
また、地域として土地に価値が出る地域であれば場所が良い場合はいっそ更地にしてしまう方が良いケースも多々あります。本荘地域などは、価格が折り合えば結構な速度で更地・更地見込み物件が動きます。
逆に、需要の薄い地域の場合は更地にすると需要がもっと薄くなってしまうので、安価でもよいから中古住宅付きで売却する方がまだ希望があるなあと思っております。
賃貸需要



あります。多分ずっとある。
貸家が不足している状況は続いています。家族で移住する場合・お子さんが小さい場合など、アパートに入るのが物理的に難しい方もいますので、状態の良い空き家がある方は賃貸に出すのもよいと思います。
ただこれもやってみてわかったことではありますが、人口の多いところは賃貸需要があり、人口の薄いところは賃貸需要が低いです。当然と言えば当然ではありますが、旧郡部はなかなか厳しいです。あとは積雪量によります。



貸家は、あるときには需要がなく、貸家がみんななくなってからものすごい需要が来るので読めないところがあります。
おわりに・買い時売り時について



毎年言っていますが、売り手側については、「周辺部は買い手が現れるのを粘り強く待つ」「人気のある地域に関しては、少し希望を高く持つのも良いかもしれないけれど、買い手が付いた時が売り時」という今までの傾向には変わりはありません。
人口減少・学校の統廃合等、物価の高騰、物資の不足、などなど私たちを取り巻く環境は急激に変化しています。
もしかして南海トラフ巨大地震が来ると秋田の古家に高値が付く時代がくるかもしれませんが、現況だと厳しそうです。インバウンド需要も由利本荘地域はあまりなく(需要を受け入れ可能な施設がないです)、のんびりまったりした地域であることがいっそ魅力ではあります。観光地で難儀している話を聞くと、オーバーツーリズムになるほど人がいないのはいいことか悪いことか考えてしまいます。



それでも、いい立地・お得な物件・いい建物。
いいものは早い者勝ちです。
空き家バンク等に掲載している物件でも、やはり市内の物件は強いなあと言わざるを得ないところがあります。市内で手ごろなサイズで、すぐ使える(大規模改修が不要な)物件であれば半年程度で動きます。
気になる物件はぜひ現地で内見をして、何件でも納得いくまで見て、そうして自分に合った物件を選んでいただければと思います。
中長期のライフプランの計画を立てて、物価上昇も織り込んで、10年・20年後に満足して暮らせる家づくり/家の購入が出来ればなによりです。
令和7年の現状はこのような感じです。次回は9月の基準地価の発表のころになります。
それでは、お読みいただきありがとうございました!何かの参考になれば幸いです!